風切羽 かざきりば
(C)2013「風切羽」製作委員会
母や姉から虐待を受けていたため、児童養護施設にいる高校3年生のサヤコ。卒業後ダンスの専門学校へ行くため自分で学費を稼ぐが、施設ではお金の管理も職員が行うため自由にできず、他の子供ともうまくいかず孤立してしまう。
そんな暮らしに嫌気がさしたサヤコは、面会に来ていた父の車に飛び乗って施設を抜け出す。しかし、姉ともうまくいかず、母にも拒絶されたサヤコは行き場を失い、夜道をさまよう。その道すがら、ケンタという不思議な青年と出会う。彼は、自転車で街を徘徊し、道行く人々に「僕の事、知りませんか?」と訪ね続けていた。
ひょんなことからケンタの自分探しの旅に付き合うことになったサヤコ。“自分”を失った二人は、ネオン瞬く街を自転車で駆け抜けていく――。